産めるものなら産みたかった 2
1度目の受診のとき、かなり小さいもののしっかりと心臓が動いているのが見えました。
大きさは気になるが、排卵日がはっきりしないので誤差の範疇かも。
二週間後にどれだけ大きくなっているか確認します。
と言われて希望を持ちました。
しかし、2回目の受診
ほとんど大きくなっていない胎嚢、そして、心拍が見えない……
慎重にエコーで診てくれましたが、やはりもう心臓は動いていませんでした。
稽留流産の診断を受けたあと、先生からどうしますか?と尋ねられました。
手術をするか、自然に出てくるのを待つか…
三回の流産を経験した前の病院では、選択できませんでした。
1度目は切迫流産の診断、そして突然の大量出血で完全流産。
2回目は、心拍停止を確認したあと手術で出しますと言われました。
でも手術の予定が詰まっているから、予約は一週間後。
お腹には確かに赤ちゃんがいるのに、もう心臓は動いてない。
亡くなった子を、私はお腹に抱えたまま。
その一週間は地獄のような日々でした…
結局手術をする前に、その子は自宅で完全流産になりました。
とても親孝行な子でした。
その2回目の経験があったので、当然手術をしなければならないと思っていました。
が、病院の方針が違うのでしょう。
どちらでも、好きな方を選んでいいよ。と言われて、私は自然に出てくるのを待つことにしました。
産むと決めたとき、決めていたんです。
もしもこの子が大きくなれない子だったとしても、この子がお腹にいたいと思う限りはここにいさせてあげたい。
精いっぱい私のお腹で育ててあげたい。
だから、2回目の流産のときとは全く逆の心境でした。
お腹に来てくれたことへの感謝
大切なことを伝えてくれたことへの感謝…
あなたが納得するまでいていいから、それまで一緒にいようね。
そう思って過ごしました。