今回の妊娠の経緯 5
自分でも産むのか産まないのか、どうしたいのか、どうすべきなのか決めきれずにいました。
検査薬も使えないまま……もう生理予定日から50日以上も経ってるけど、もしかしたら明日にでも生理がくるかもしれない。
ぐちゃぐちゃの気持ちで、タイムリミットと決めたゴールデンウィーク最終日がきました。
「私、妊娠してるかもしれない…」
「えっ……?」
夫、絶句でした………
ただ救いだったのは、本当に純粋に「驚き」だけだったこと。
そこに拒絶の色を感じなかったこと。
そのことに少し安心して、自分の正直な気持ちを話しました。
現実的に考えて、経済的にも年齢的にも今からもう1人はとても厳しいこと。
夫も育児を協力してくれてるが、最近はお互いいっぱいいっぱいになっていること。
でも授かった命を、自分の手で止めてしまう決断はとてもできないこと。
そもそも、本当にこの子がちゃんと育つんだろうか…?
「正直なところ、どっちも決断できないでいるの…」
そう打ち明けると、夫はしばらく考え込んで、こう答えました。
「やっぱり、授かった命を自分たちの手でどうこうはできないよ。
それに今までのこともあるから、そんな辛い決断をおまえにさせられない。」
涙が溢れました。
どんな結果になろうとも、この子の命を全うさせてあげよう。
そう2人で決めました。
やっと、検査薬で確認しました。
結果は、陽性でした。